2023.4.25. フォーラム「余市の未来を考える~鉄路を活路に 余市を良い地に!~ を開催しました。

会長メッセージ

北海道新幹線・並行在来線対策協議会後志ブロックでは、沿線自治体の住民の意見を聞かれることもなく、2021年夏ころから廃線を前提とした密室での北海道庁と沿線首長会議での議論が突然加速され、2022年3月、長万部ー小樽間140.2km全線の鉄道路線の廃止の方針が決定されました。

余市町の関係者はこうした動きを感じ取り、2021年秋に大慌てで「余市駅を存続する会」を結成させたものの、効果的な活動ができることなく並行在来線対策協議会では強引に廃線の方針という結論が出されました。

このうち余市ー小樽間の19.9kmは、輸送密度が2000人を上回っており、これはJR北海道が「単独では維持困難」と発表した路線や、JR西日本がローカル線見直しの意向を示した輸送密度2000人未満という基準には当てはまらない輸送実績がある区間です。

こうしたことから「余市駅を存続する会」では余市ー小樽間の区間については鉄道として存続させる妥当性のある区間として認識しています。

また、近年のバスドライバー不足の問題や、世界的な半導体不足、コロナ禍の影響もあり、バス車両の納期遅れという問題も表面化していることから、仮にバス転換になったとしても本当に鉄道の輸送力をカバーできるだけの体制を継続的に維持できるのかは不透明なままです。

さらに、鉄道が無くなった場合には、ワインやウイスキーを主体とした余市の観光に悪影響が出ることなどについても懸念は尽きません。

「余市駅を存続する会」では、並行在来線の存廃議論の再開、そして余市ー小樽間の第三セクター鉄道としての存続を求めて、粘り強い訴えを続けていく意志を示すため当ホームページを作成いたしました。

2022.6.4.
余市駅を存続する会 会長 笹浪淳史

トピックス

2024.5.13. 当会がHBC北海道放送様の取材を受けました。
2024.5.5. 当会がBSフジ様の取材を受けました。
サンデ―ドキュメンタリー「今こそ鉄路を活かせ!地方創生への再出発」(BSフジ)
2024.2.22. 当会が鉄道ジャーナル様(2024年4月号)の取材を受けました。
「北海道新幹線札幌延伸に 千秋の期待と重い現実」(鉄道ジャーナル社)
2024.1.9. 当会がHBC北海道放送様の取材を受けました。
「バス転換で“利便性向上”のはずが…北海道新幹線の札幌延伸で沿線9市町が鉄道廃止に容認も「バス運転手不足」で“絵に描いた餅”危機感」(HBC北海道放送)
2023.12.19. 関西大学の宇都宮浄人教授が当会勉強会に参加されました。
「バス運転士不足で鉄道が重要に」有識者が指摘 北海道新幹線「並行在来線」廃止は再検討が必要(東洋経済オンライン)

※これ以前については「トピックスアーカイブ」をご覧ください。

全国の地方鉄道と函館本線「余市ー小樽間」の関係

全国の地方鉄道のサービスレベルを散布図にしたものを大阪府のまちづくり団体の方から提供いただきました。余市ー小樽間より輸送密度が低いにもかかわらず多くの列車本数を維持している鉄道が多いことがわかります。余市ー小樽間の鉄道廃止は本当に適切な決定と言えるのでしょうか。2023.1.13.


地方鉄道のサーピスレベルを示した散布図。横軸:輸送密度 縦軸:運行本数

当会より

並行在来線対策協議会はあくまでも任意の協議会であり、並行在来線の廃線については、まだ法的には何も決まっていない状況です。

全国の皆さまからの応援メッセージをいただくことができれば大変うれしいです。

「お問い合せ」フォームより受け付けておりますので余市町への応援、ぜひよろしくお願い致します。
2022.6.16.

構成メンバー

笹浪 淳史会長
余市観光協会会長
余市商工会議所議員
茅根 英昭副会長
余市町議会議員
寺田 進幹事
余市町議会議員
藤野 博三幹事
余市町議会議員
山本 正行幹事
余市町議会議員
竹内 俊雄アドバイザー
元JR北海道職員
吉村 裕二アドバイザー
元JR北海道職員