2023.秋 関西大学の宇都宮浄人教授と勉強会を行いました。

余市駅エルラプラザにて

地域交通政策研究の第一人者であられる関西大学経済学部の宇都宮浄人教授をお招きし勉強会を行いました。詳細は、次の東洋経済オンライン記事をご覧ください。2023年12月19日付記事(「バス運転士不足で鉄道が重要に」有識者が指摘 北海道新幹線「並行在来線」廃止は再検討が必要

2023.4.25. フォーラム「余市の未来を考える 〜鉄路を活路に 余市を良い地に!〜」を開催しました。

フォーラムの動画をご覧いただけます
余市駅エルラプラザにて(写真:守山明)

 2023年4月25日、余市駅エルラプラザでフォーラム「余市の未来を考える 〜鉄路を活路に 余市を良い地に!〜」を開催しました。参加者は、会場に約60人、オンラインにて約20人、計約80人でした。

 12:22~  櫛田泉(東洋経済 ライター)
 45:55~  阿部等((株)ライトレール)
 1:25:55~ 武田泉(北海道教育大)
 1:41:28~ 質疑応答・意見交換
フロアからの発言は音声が小さめなので、ボリュームを大きくしてお聞き下さい。

 

■櫛田泉氏(東洋経済 ライター)パートの概要

・バスドライバー不足が深刻化する中で本当にバス転換が出来るのか
・鉄道からバスへ転換すると、平均的に所要時間が20分程度増加する

・国土交通省の鉄道事業評価マニュアルに基づいて、所要時間増加分の経済損失額を算出すると少なくても5.7億円
・これは北海道庁が試算した余市ー小樽間の想定赤字額4.9億円をも上回る

■道庁試算収支の問題点については、余市駅を存続する会アドバイザーでJR北海道OBの吉村裕二氏が補足説明。

・人件費だけで4億2000万円分の費用が見積もられている
・1人500万円とすると80名分
・輸送密度、路線長とも余市ー小樽間と同程度の茨城県のひたちなか海浜鉄道の人件費の総額は1億3千万円
・余市ー小樽間の2倍の列車本数を運行しているにもかかわらずで30名体制で運営

■阿部等氏((株)ライトレール)パートの概要

・協議会は昨年3月に全線バス転換を「決定」ではなく「方向性」とし、バスのルートやダイヤを検討して来た
・北海道中央バスは運転手不足で全線バス転換を担えず、全線バス転換を「決定」とできないと見込まれる
・「鉄道活用の再検討」が自然な流れであり、具体策として「並行在来線リバイバルプラン」を準備
・余市-小樽は札幌の近郊鉄道として成立する立地条件であり、利便向上により余市を良い地にできる
・不便な鉄道の“存続”でなく、高頻度化(20~30分おき)と多駅化(余市4+小樽7新駅)により“活用”すべき
【2023年5月14日追記】

1~2時間おきでは使いにくいが20~30分おきなら相応に使える
余市町内の4新駅構想
小樽市内の7新駅構想

■武田泉氏(北海道教育大学)パートの概要

・武田泉氏は、この3月に衆議院国土交通委員会で地域公共交通活性化再生法の改正に当たって参考人として招聘され意見陳述
・地元自治体だけで議論し、在来線の廃止を決めるのは国家としての損失になりかねない

【下記メディアでフォーラムの様子を取り上げていただきました。】
2023.4.28. 函館線・余市―小樽間の存続へ 余市町民有志がフォーラム バス転換に異議(北海道新聞)
2023.9.5. 北海道新幹線「並行在来線」バス転換協議の泥沼化 地元住民は不信感、日に日に増す道庁批判の声(東洋経済オンライン)

2023.4.10.【緊急開催告知】フォーラム「余市の未来を考える 〜鉄路を活路に 余市を良い地に!〜」を開催します。

 余市駅を存続する会では、並行在来線の廃止・バス転換の方針決定について、正しい情報が町民の方々に伝わっていないことに危機感を覚え、会として正しい情報を率先して住民に説明する必要があるという思いから、下記の内容のフォーラムを開催させていただくことに致しました。

 深刻化しているバスドライバー不足の問題から、鉄道と同程度の利便性をバスでは実現できないとの懸念が表面化し、迫小樽市長も3月30日の記者会見にて「人手不足が叫ばれる中で、バス事業者も同じ課題を抱えている」と発言しました。鉄道の廃止による町民生活や観光振興への影響が強く懸念されます。

 参加は無料で余市町民に限らずどなたでも参加することができます。また、説明会の様子はインターネット配信も致します。

 フォーラム「余市の未来を考える 〜鉄路を活路に 余市を良い地に!〜」

1.日時 2023年4月25日(火)17時より
2.場所 余市駅エルラプラザ2階展示ホール
3.講師 (株)ライトレール 阿部 等 氏
     東洋経済ライター 櫛田 泉 氏
4.参加費 無料
5.インターネット配信をご覧になられる方は、下記リンクからzoomにお入りください。https://us06web.zoom.us/j/81983068414?pwd=aHdaUjgyaWpOME9kVFpHSmExeTZ2dz09
  ミーティングID: 819 8306 8414
  パスコード: 932488
6.お問い合わせ先 笹浪 090-8898-3656

以上

2023.1.20. 有識者意見交換会を行いました。

余市駅エルラプラザ会議室にて

東京から鉄道コンサルタントで(株)ライトレール社長の阿部氏、東洋経済オンライン経済ライターの櫛田氏をお招きし、意見交換会を行いました。2022年に国が地方鉄道の利便性向上を政策に掲げたことなどから鉄道の有用性を改めて再確認し、会としても鉄道の優位性を引き続き訴えていくことを確認しました。